先日KingFast製の2.5インチ7mm厚の360GB SSD「2710DCS23-360」がNTT-X Storeにて特価7,980円、送料無料で販売されていた為、簡単にレビューを行っていく。
- KingFast F6 PRO シリーズ – 株式会社アイティーシー 公式
メーカー | KingFast |
シリーズ名 | F6 Proシリーズ |
型番 | 2710DCS23-360 |
容量 | 360GB |
厚さ | 7mm厚 ※9.5mm厚変換無 |
SATAバージョン | SATA3.0 (6Gbps)対応 |
コントローラー | Silicon Motion SM2258XT |
キャッシュ | 非搭載 |
NAND | TLC NAND 1枚のみ |
シーケンシャル読込 | 最大 530MB/s |
シーケンシャル書込 | 最大 450MB/s |
4Kランダム読込 | 61,000 IOPS |
4Kランダム書込 | 33,000 IOPS |
TBW | 非公開 |
MTBF | 非公開 |
重量 | 44g |
保証 | メーカー3年間 |
代理店 | アイティーシー |
代理店URL | URL |
2.5インチ7mm厚のTLC NANDを採用したコスパ、容量重視の360GB SSDとなっており、シーケンシャル読込530MB/s、シーケンシャル書込450MB/sといった標準的なパフォーマンスとなっている。
- DM_SM2258XT_v4 – Silicon Motion公式 ※PDF
先に記載しておくが、こちらの製品のコントローラーは本レビューの下部の腑分けでSilicon Motion製の「SM2258XT」と判明しており、国内で販売されている製品で言うとWestern Digital製の「WD Green PC SSDシリーズ」、COROFUL製のSSD「SL500シリーズ」となる。
因みにキャッシュ非搭載で、NANDはTLCとなり、NANDの製造元は刻印のみで製造元は不明。
パッケージ及び付属品一覧
パッケージは非常に簡素で、実質SSD本体と取説を入れているのみとなっている。
<付属品一覧>
・SSD本体
・取扱説明書(PRODUCT MANUAL)
7mm厚→9.5mm厚変換スペーサーやSATAケーブルなどは一切付属しない為、初めての自作の際には注意が必要だ。
SSD外観
SSD本体はアルミが使われているのかひんやり冷たい。
ヘアライン加工が施されており、見た目ではチープさは感じられない。
背面には型番やパーツナンバー、シリアルナンバー、必要電圧、電流等の記載がある。
保証シール
保証シールは本体右側に貼られている。材質は紙シールとなり、剥がさなければ分解は不可能だ。
因みにだがシール下にはネジ類は一切なく、単に上蓋、下蓋の開封を禁止する用途のようだ。
分解してみた
SSD左側に小さいネジがあり、こちらを外した後に保証シールを破き、徐々に開けていく形となる。
安価なSSDの割には上下の蓋がしっかりとアルミ製である点、SSD基板がしっかりネジ止めされている点はポイントが高い。
一時期のTLC NANDを採用する2.5インチのSSDは上下の蓋がプラスチック、ネジ止めなしの基板固定といった物もあったため、それに比べると改善したといえる。
SSDはハーフサイズ以下の基板
SSDの基板は2.5インチケースの半分以下となっており、NANDも1枚、キャッシュ非搭載、コントローラーのみとなっているためスッキリしている。
コントローラー及びNAND
チップ名 | |
基板 | SASS58XA4-6D R0109 |
コントローラー | Silicon Motion SM2258XT |
TLC NAND | メーカー不明 29R02T2A0CMG2 |
コントローラーはSilicon Motion製の「SM2258XT」となり、国内で販売されている製品で言うとWestern Digital製の「WD Green PC SSDシリーズ」、COROFUL製のSSD「SL500シリーズ」となる。
キャッシュレスで、NANDはTLCとなり「29R02T2A0CMG2」との刻印のみで製造元は不明。
検証環境
CPU | Intel Core i7-5960X 3.0GHz |
Mem | Crucial DDR4-2133 8GB×4 |
SSD C | Samsung 950 Pro 512GB(MZ-V5P512B/IT) |
HDD D | WesternDigital 3TB (WD30EZRX-00D8PB0) |
SSD F | KingFast F6Pro 360GB(2710DCS23-360) |
M/B | ASUS X99-DELUXE II(BIOS 1802) |
X99のSATA3ポートに「2710DCS23-360」を接続し検証を行った。
OS認識後の容量
OS認識後の容量は「336GB」となる。
CrystalDiskInfo
総書込量や電源投入回数、使用時間等の詳細なデータも取得可能だった。
CrystalDiskMark
公証スペック | CDM実測 | |
Seq Q32T1 最大読込 | Seq 530 MB/s | 535 MB/s |
Seq Q32T1 最大書込 | Seq 450 MB/s | 493.4 MB/s |
4K Q32T1 最大読込 | – | 224.6 MB/s |
4K Q32T1 最大書込 | – | 273.5 MB/s |
※最大値を記載
ATTO Disk Benchmark
ATTO Disk Benchmark v3.05で計測した。
公証スペック | ATTO実測 | |
Seq 最大読込 | 530 MB/s | 約534 MB/s |
Seq 最大書込 | 450 MB/s | 約484 MB/s |
こちらもCrystalDiskMark同様に公証スペック並またはそれ以上のスコアーが確認できた。
AS SSD Benchmark
AS SSD Benchmark 2.0.6694.23026を用いて検証した。
読込は比較的安定しているものの、書き込みのスコアーに若干のばらつきがあるようだ。
またベンチマークが終わる寸前に約198MB/sまで落ち込んでしまっているのは若干気になる。
HD Tune Pro
HD Tune Pro 5.70にて検証した。
大容量の20GB(20000MB)を書込み、転送速度の検証をFile benchmarkで行ってみたが大きな落ち込みはなく、キャッシュレスとなっている部分も特に問題はなさそうに見える。
まとめ
・約7,000円台で360GBというコスパの良さが魅力
240GBのSSDが6,000円台で購入できる時代だが、更に1,000円ちょっと追加するだけで容量が1.5倍となるため非常にコスパの良いSSDと言えるだろう。
個人的には240GBという容量では「Program Files」を含めると物足りない為、約1.5倍の容量がある「2710DCS23-360」はいい塩梅と言える。
・コントローラー「Silicon Motion SM2258XT」を採用
コントローラーに「Silicon Motion SM2258XT」を採用しており、国内で販売されている製品で言うとWestern Digital製の「WD Green PC SSDシリーズ」、COROFUL製のSSD「SL500シリーズ」と同等となるため、比較的安心感がある。
またキャッシュや、NANDの一部領域をSLC相当で利用する機能も無いため、大容量ファイルの書き込み時でも比較的安定したパフォーマンスを得られている。
・3年間メーカー保証が付属
TLC NANDを採用するSSDに多い「3年間メーカー保証」が付属しているため安心して利用できるかと思う。
詳細なレビューありがとうございました。
とても参考になりました。
お役に立てて光栄です。