・H81H3-M4 (V1.0A) – ECS Japan 公式
先日購入したECS「H81H3-M4」の外観レビューを行う。
はじめに
・ECS「H81H3-M4」はスポット入荷のみで販売終了、その訳とは – Re;con-ReviewDays
ECS「H81H3-M4」とはどういったマザーなのか?といったことは別記事で解説しているため、そちらを見て頂きたい。
パッケージ及び付属品一覧
<付属品一覧>
・マザーボード本体
・SATA3対応SATAケーブル ×1本
・取扱説明書
・ドライバーCD
マザーボード外観
マザーボードのサイズはMini-ITXより少し大きい19cm×17cm。
このサイズはMini-DTX (縦170mm×横203mm)と呼ばれるサイズに近いですが、横幅が13mm足りないため厳密には異なります。
規格/マザーボード | 縦 | 横 |
Mini-ITX | 170mm | 170mm |
Mini-DTX | 170mm | 203mm |
Micro-ATX | 244mm | 191mm |
ECS H81H3-M4 | 190mm | 170mm |
ASRock H61M-VG3 | 191mm | 170mm |
イメージ的にはMini-ITXと横幅は同じ、しかし縦幅が2cmほど長くなっており、その分拡張スロットが1本増設されている形となります。
CPU周り
CPUの電源周りは3フェーズとなっており、VRM周りはヒートシンクは非搭載。
必要最低限と言った形でしょうか。
しかしHaswellの最上位CPU「Core i7-4770K」にも対応しているため、OC時は不明ですが定格動作では特に問題はないようです。
CPU用電源
CPU用の電源は4ピン。
メモリ周り
DDR3-1600、最大16GBまでサポートされている。
メモリ用の電源は1フェーズの模様。
SATA周り
SATAポートは4ポート搭載。
内訳は黒×2ポートがSATA3 (6Gbps)、白×2ポートがSATA2 (3Gbps)となる。
通常の場合白がSATA3、黒がSATA2と言った分け方だが、「H81H3-M4」の場合は逆となっており、マザーボード上にもSATA3/SATA2の表記はないため注意が必要だ。
拡張スロット周り
拡張スロットは上から
・PCI Express ×1 (PCIE 1.1)
・PCI Express ×16 (PCIE 2.0)
となっており、PCI Express×1はPCIE 1.1、2本目のPCI Express×16は2.0で動作するようだ。
レーン分けについてだが、マニュアル(※PDF)を確認するも、特に記述は見られなかった。
H81 Expressのレーン分けを確認するために調べてみると、CPUからPCI Express 3.0×16とチップセット(H81 Express)からPCI Express 2.0×1が出ているため、それを流用しているようだ。
ピンヘッダ周り
ピンヘッダはSATAポート下にUSB 2.0が2セット (計4ポート)、フロントパネル用ピンヘッダはマザー右下に配置。
ピンヘッダの接続は簡易的にだがマザーボード上に記載されており、マニュアルがない状態でも容易に接続が可能だ。
I/Oパネル
I/Oパネル側の配置は以下のとおりとなっている。
・PS/2 ×2ポート (マウス/キーボード)
・HDMI
・D-Sub 15ピン
・USB 3.0 ×2ポート (チップセット内蔵)
・Gigabit Ethernet (Realtek 8111G)
・USB 2.0×2ポート
・6ch オーディオ (VIA VT1705)
H81 Expressのお陰か約3,980円とは思えない充実度になっており、USB 3.0×2ポート、HDMIが実装されているのは非常にありがたい。
マザーボード裏面
裏面にコンデンサー類は搭載されていない。
搭載チップ一覧
チップ名 | チップ画像 | 役割 |
Realtek 8111G | Gigabit Ethernet | |
VIA VT1705 | 6chオンボードサウンド |
まとめ
・Mini-ITX/DTXマザーボードとしては格安、機能に優れる
Mini-ITX/DTXマザーとしては格安な価格設定(3,980円~4,980円)となっており、H81 Expressのお陰でUSB 3.0、SATA3×2ポートも内包しているため拡張性も必要十分揃っている。
・2本の拡張スロットが魅力
Mini-ITX/DTXのサイズに2本の拡張スロットを持つH81マザーは「H81H3-M4」のみとなっており、コンパクト且つ拡張性に優れるPCを作ることができる。
・USB 2.0の数が少ない
I/Oパネルを見て頂ければわかるが、USB 2.0の数がたったの2ポートとなっており、USB 3.0のドライバを入れるまで2ポートでやりくりしなければいけない。
ピンヘッダで2セット(計4ポート)は搭載しているようだが、I/Oパネル側に更にもう2ポート追加していただきたかった。