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半年ほど前に購入したPentium G620 2.6GHzの性能に満足しなかったので、今回は2コア4スレッドのCore i3-2120T 2.6GHzを購入してみました。
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ロット |
購入店:J&Pテクノランド 購入価格:9,000円 ロット:L129B773 予想以上に安く買えました。 |
Pentium G620とCore i3-2120Tとの違い。
CPU | クロック | コア スレッド数 |
キャッシュ | 命令セット拡張 | TDP | GPU | 価格 |
Pentium G620 |
2.6GHz (100×26倍) |
2コア 2スレッド |
3MB | SSE4.1/4.2 | 65W | HD Graphics 850MHz 1.1GHz |
$64 |
Core i3 2120T |
2.6GHz (100×26倍) |
2コア 4スレッド |
3MB | SSE4.1/4.2 AVX |
35W | HD Graphics 2000 650MHz 1.1GHz |
$127 |
主な差はスレッド数の違い、命令セット拡張の違い、GPUの違い、Quick Sync Videoの違い、TDPの違いでしょうか。
キャッシュやクロックなどは一緒なので、性能に関して大きく差が出るとすればHyper Threading位だと思います。
TDPの差が65Wと35Wという大きな差がありますが、どのようにして消費電力や発熱が下がっているか興味がありますね。
ベンチマーク
検証環境 |
3DMark06 |
3DMark Score:7874 SM2.0:3367 SM3.0:2947 CPU:3106 |
3DMark Vantage Perfomance |
3DMark Score:P4449 (2600K+5970:P26153、G620+GT430:P4263) GPU:3847 CPU Score:8381 |
3DMark Vantage Extreme |
3DMark Score:X1901 GPU Score:1826 CPUScore:8638 |
CINEBENCH RELEASE 11.5 |
OpenGL:24.96 fps CPU:2.51 pts |
PerformanceTest V7.0 Build 1011 |
総合:1474.1 ※光学ドライブは無しで検証している為、比較対象とスコアーが一部異なります。 |
Super PI 104万桁 |
104万桁:15秒
|
Super PI MOD 1.5 XS 1M |
1M:15.023s
|
3DMark11 |
Score:P1133 (Corei7-2600K+560Ti:P4710、G620+GT430:P1098) |
PCMark 07 |
Score:3105 (Corei7-2600K+560Ti:4431、G620+GT430:3036) |
◇発熱 |
OCCT Ver4.2にて15分負荷を掛けた結果が上記画像となります。 |
– | 2120T | G620 |
アイドル時の温度 |
約50.8度 |
約50.8度 |
高負荷時の最大温度 |
約53.5度 |
約53.3度 |
※室温25.3度で計測。
ソフトウェア読み(OCCT)なのであまり信用しないでください。
◇消費電力
定格時 | i3-2120T | G620 |
アイドル時 |
41W |
41W |
高負荷時 |
104W |
100W |
スペックは詳細は検証環境を参照。
◇Vcore
Core i3-2120T |
Pentium G620 |
アイドル時:0.97V 負荷時:1.14V |
アイドル時:0.96V 負荷時:1.15V |
◇まとめ
今回はPentium G620とCore i3-2120Tを比較しながらのレビューとなりました。
Core i3-2120TはHyper Threadingのお陰で2コア4スレッドとなっているためか、各ベンチマークのCPUスコアーは大幅に増加していることが確認できました。
しかしCPUスコアーが上がっても3DMark系は総合スコアーにはあまり影響しておらず、インパクトが薄い結果になりました。
i3-2120TはTDPが35W、G620はTDPが65Wなのですが消費電力、コア温度的に大きく差が出ることはありませんでした。
Vcoreを見てみると、2120TとG620の差は誤差と言えるほどの差しかなく、これが原因ではないか?と感じます。
消費電力に関してはi3-2120TとG620の差は「殆ど無い」といっても良いでしょう。
Hyper Threadingが付いている分だけ消費電力に差が付くのか?と思っていたのですが、そこまで変わらず、安心しました。
総合的にまとめるとG620とTDP差がある割に消費電力や、負荷時のコア温度などは変わらず、パフォーマンスもコア数は変わっていないためベンチマークへの影響は大きくないようでした。
Pentium G620からのアップグレードパスにしてはお勧めできないと思います。
Mini-ITX用にCore i3-2120Tを考えている方はPentium G620をお勧めしたいです。
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