最近発売されたPCI Express*1の地デジチューナー「PX-W3PE」です。
ぱっと見普通のチューナーですがPT2並の機能を保有しており、Unitcom系列のお店でたくさん積んであるので購入してみました。
※ドライバーの導入、TV Testの導入方法などはこちらで解説しています。
目次
パッケージ及び付属品 |
パッケージはダンボールの箱と製品が入っているだけの超金の掛かってない感じ。付属品は以下の通り。
・チューナーカード 当然B-CASカードも付いてません。 |
概観及びスペック |
接続:PCI Express*1 地デジ2系統、BS/CS1系統ずつ 計4チューナー搭載。 B-CASカードリーダー付き F型コネクタは2個しかなく、地デジ用とBS/CS用に分かれています。(内部で分配してる) 形状:ロープロファイル 大きさ:奥行き13cm、B-CAS挿入時17cm |
接続はPCI Express*1 |
接続はPCI Express*1。PT2はPCIでしたが「PX-W3PE」はPCI Express*1。
SandyBridgeからはPCIは標準でサポートが切られる模様で今後PCIはより搭載されなくなる傾向にあるのでPCI Express*1というのは非常にありがたいですね。 また3Way SLI用として使用されているNF200を2個搭載しているeVGA Classified SR-2でも相性問題もなく利用できているので相性に関しては気にする必要はなさそうです。 |
PT2と長さを比較 |
PX-W3PE:奥行き13cm、B-CASカード挿入時約17cm PT2:奥行き12cmPT2より奥行きは1cmほど長くなっていますがPX-W3PEはロープロファイルブラケットに交換することでスリムPCなどにも搭載が可能となっています。 しかし、「もし」B-CASカードを挿す場合はPT2に比べ奥行きが約5cmも長くなってしまうのであまり実用性が無いようにも感じます。 |
B-CASカードリーダー |
PT2には無い機能としてPX-W3PEはB-CASのカードリーダーが備わっていることでしょうか。ただこのカードリーダー・・・TV Testを使う方式を取った際には一切使えないんですよね・・・。 【11.01.26 追記】 B-CASスロットにカードを挿した状態でTV Testを起動すると問題なくデコードを行えている模様、カードリーダーは不必要でした。 コメントからのご指摘有難う御座います。 |
ブラケット部分 |
ブラケット部分には2個のF型コネクタがあります。1つは地デジ用。 2つ目はBS/CS用の物となっています。 チューナーは地デジ2系統、BS/CSで1系統ずつとなっている為内部で分配が行われています。 |
チップ関連 |
ASICEN ASIE5606b2:複合、ローカル暗号化チップ ASICEN ASV5220:ASIE5606b2のコントローラチップ TOSHIBA TC90512XBG:地デジ、デジタルBS/CS復調チップ |
ボードリビジョン |
私が購入したPX-W3PEのボードリビジョンはVer1.2となっていました。 PT2のように今後リビジョンアップされるのでしょうか? |
ドライバに関して |
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PLEXのPX-W3PE 公式サイトにて・Windows 32bit、64bit版ドライバ ・Windows7 MediaCenter用 32bit、64bitドライバ の2つが配布されています。 対応OSはWindows XP(64bitについては記載なし)、Vista 32/64bit、7(32bit/64bit)となっています。 基本的に現行OSの全てに対応しているので安心ですね。 |
視聴ソフトに関して |
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インストールするドライバにもよって視聴するソフトは変わりますが、Windows 32bit/64bit用ドライバを入れた際にはTV Test、Media Center用ドライバを入れた際にはMedia Centerで視聴する形となっています。PX-W3PEには視聴するアプリケーションは付属しませんので、基本的に上記2つに限られると思います。 |
録画ソフトに関して |
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TVRockとTV Testを組み合わせる事でリモコンなどを使って録画予約が可能になります。 詳しくはもやしさんのPX-W3PEのレビューをご覧ください。 >PLEX PX-W3PE 導入の覚書 – coeco.net |
カードリーダーに関して |
NTT-ME (2007-07-24)
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PX-W3PEのカードリーダーは未だに全く使える状態ではないのでSCR3310-NTTComを使用しています。 SCR3310-NTTComを使用しなくともTV Testで録画などは行えますがTS抜きを行う為に導入しています。TV Testの設定はスマートカードリーダーに設定してやるだけでデコードしてくれるので非常に便利。 なおSCR3310-NTTComのドライバはWindows Updateから取得する事が可能。 |
◇総評
PT2に比べると安定性はまだまだ良いとはいえない状態です。
あるチャンネル(大阪TV デジタル7ch)に変えるとドロップしたり、内臓のブースターが問題でアッテネーターが必要だったりします。(環境によりますが)
しかしドライバが正式に64bitに対応しているお陰でPT2に比べ導入が非常に楽です。
※PT2の際は64bitのPCに入れる場合署名が無いので署名をだます為にBootファイルを弄らなければならず、更に導入の手間も非常に多いです。
ただMedia Centerのドライバを使うとなると署名が必要になってくるのでこちらの場合はPT2と同じ署名をだます必要がありますが・・・。
またPCI Express*1なので全てPCIExpress*16なハイエンドなマシンにもさせるというメリットもあるので私としては最高のチューナーだと思っています。
最近ではPCI搭載マザーが減ってきており、SandyBridgeではPCIのネイティブサポートが打ち切られる為、今後更に肩身は狭くなっていくものだと予想できます。
ですので、ハイエンド系のチップセットでPCIはサウンドカードを挿していてPT2は使えないという超少数派の人には自信を持ってお勧め出来ます。
ただPCIも余ってるし安定性重視で行きたい人はやはりPT2へ行くべきでしょう。
私の場合は手軽に視聴、適当に録画程度しか使いませんのでPX-W3PE十分だと感じてます。