Synology製の10G対応カード「E10G22-T1-Mini」の注意点について

先日「DS923+」と専用の10G拡張カード「E10G22-T1-Mini」を購入し、使っている内に気付いたことがあったのでメモとして残しておきます。

 

NASセットアップ時には「E10G22-T1-Mini」を使ってはいけない

取説も何も読まず「DS923+の初期セットアップ時から「E10G22-T1-Mini」を挿してセットアップすればいいか」という軽い気持ちで始めた訳ですが、ここで1発目のトラブルが

 

「Synology Assistant」からLAN内のプライベートアドレスで動作するNASを検出し、DS923+のセットアップ画面へと移動するはずが「LAN内にあるはずのNASが見当たらない」という。

初めは「E10G22-T1-Mini」 or 「DS923+」の初期不良か!?と思いましたが、ここは落ち着いて1つ1つ動作確認を行っていくことに。

 

 

 

本体側の「DS923+」に問題は無し

「E10G22-T1-Mini」を抜き、「DS923+」単体で動作確認を行ってみると、問題なく「Synology Assistant」からLAN内のNASが認識され、無事OSセットアップは完了していたため「NAS本体側に問題はなさそう」

では続いてOSセットアップ後に「E10G22-T1-Mini」を接続して動くかどうかを確認。

 

 

 

OSセットアップ後「E10G22-T1-Mini」を接続

「DS923+」の動作確認を終えたため、続いてOSセットアップ後に「E10G22-T1-Mini」を繋いで動作確認。

こちらも上記画像の通り「E10G22-T1-Mini」は問題なく動作」しており、不良はありませんでした。

結果的に言うとNAS本体、「E10G22-T1-Mini」共に不良は見られず。

 

 

 

初回セットアップ時に追加カード系の「E10G22-T1-Mini」を使用しているとLAN内に表示されない

どうやら調べていく内に気付いたことですが「Synology製のNASの初回セットアップ時はオンボードで搭載されているLANが有効になる」ようで、後から追加する「E10G22-T1-Mini」を初回セットアップ時に繋いでいても「ネットワークが認識されない=プライベートIPが振られない=「Synology Assistant」から認識が行えない=セットアップが出来ない」という形になる様子。

※2023年1月29日現在のDSM 7.1.1-42962 Update 3の場合。

 

 

E10G22-T1-Miniの取説について

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この辺りの仕様に関しては「E10G22-T1-Mini」「DS923+」の取説に載っているんじゃないか?と思って確認しましたが「E10G22-T1-Mini」に関しては「データシート&製品仕様」のみの配布で取説はありませんでした。(よく考えたらあの小さいパッケージに取説なんて入ってませんでしたし、当然と言えば当然か。)

 

 

 

DS923+の取説について

「DS923+」の取説でネットワークカード周りに触れられている部分は上記画像2枚のみ「初回セットアップ時に拡張カードを使用しているとネットワークカードを正しく認識できず、プライベートIPが振られず、Synology Assistantから見えない」等の記載は見当たりませんでした。

そもそも論、初回セットアップは画像を確認する限り「拡張カードを使用してセットアップは出来る」等の記載はなく、本体側に内蔵されているRJ45×2のどちらかに繋いでセットアップしているので「嘘は言ってない」

正直この辺りの仕様の説明はしっかりと記載して欲しかったと感じます。(今後のDSMのアップデートで修正される可能性は有りそうですが。)

 

 

まとめ

以上のことを踏まえて以下の通り。

・Synology製のNASで初回セットアップ時は必ずオンボードで搭載しているネットワークポート経由で行うこと。

・ネットワーク拡張カードはセットアップ後に挿入すること。

この2つを守れば面倒なことに逢う事も無くなるものかと思います。

以上参考になれば幸いです。

 

 

購入は以下より

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