- Yalloover micro SDXC 512GB カード – Amazon.co.jp
先日ぱっと見で怪しい「micro SDXC 512GB」が販売されていたため、ネタで購入してみました。
購入した商品
- Yalloover micro SDXC 512GB カード – Amazon.co.jp
所謂「ノーブランドのmicro SDXCカード」と思われるパッケージ。怪しそうなにおいがプンプンしている。
micro SDXCカード本体 表
- SD メモリカードのロゴと規格について – SD Association
micro SDXCカード本体の表には「micro SDXC 512GB、UHSスピードクラスI(読書最低10MB/s保証)」の表記がありました。
micro SDXCカード本体 裏
micro SDXCカードの裏面には「MMCAX64GALX-TO」、「JY 9T24 2208」、「Made in Taiwan」と記載があり、分かった人には多いはず。
512GBという容量を謡うのであれば、裏面の型番は「MMCAX512GALX-TO」となるはずが「MMCAX64GALX-TO」となっているので「これ64GBを512GBに偽っているカードなんじゃないの?」と思えてきました。
「CrystalDiskMark」の4GiBでエラーが発生する
- Yalloover micro SDXC 512GB カード – Amazon.co.jp
毎度CrystalDiskMarkで1/2/4/8GiBのベンチマークを回しておりますが、今回購入した「micro SDXC 512GB」は「1/2GiB」までは問題なく走ったものの、4GiB以上は「RND4K Q32T1/RND4K Q1T1」でエラーが発生するという事態に。
全体のスコアからお察しの通り「Class 10相当」のパフォーマンスしか出ておらず、1/2GiBを回すだけでも5分以上掛かりました。この遅さで512GBという容量はさすがに2022年とは思えない。
「H2testw」で実容量をチェック
- H2testw 1.4 – heise.de
実容量を実際書き込んでチェックできるフリーソフト「H2testw」を使って怪しい「micro SDXC 512GB」をチェックしてみました。
初めは問題なく動いていましたが、チェックしていく容量が増えるにつれ「赤色表記(DATA LOST)」が表示され始め「疑いが確信に変わりました」。
The media is likely to be defective.
58.5 GByte OK (122772071 sectors)
86.8 GByte DATA LOST (182191513 sectors)
58.5GB前後まで(恐らく本メディアは64GB)書き込みが出来ましたが、それ以上の容量(86.8GB)については「DATA LOST」しているため、容量詐欺品であることが判明。
因みに読書が「15MB/s前後」と非常に遅く、書き込み、容量チェックをやるだけで24時間以上掛かるとのことで途中で諦めました。(正確にはGeForce Driverが非常に不安定で、ディスプレイドライバーが応答停止し「H2testw」の結果を撮る前に再起動→強制的に中止となっていた。NVIDIAェ…)
結論
基本的にSSDと同じく「NANDを製造しているメーカー(Crucial/Micron、Samsung、SK Hynix等)以外のmicro SDカードの購入は控える」が1番の防衛方法です。
その次に「店頭、メーカー公式のオンラインショップで購入する」が次点の防衛方法でしょうか。
なお既にAmazon側に報告済みであり、返品を行っております。
既に何番煎じか分かりませんが、皆様お気を付けて。