MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIOのマイニング時のハッシュレートが88MH/s前後しか出ない問題を解決する #MSI #RTX3080 #マイニング #Mining

マイニング用に使っているMSI製の「GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO」ですが、先日VRAMの熱伝導用のサーマルパッドの交換を終えたもののハッシュレートが「88MH/s前後しか出ない問題」が発生しています。

 

VRAMのサーマルパッド交換後、確かにハッシュレートは上昇

左:パッド張り替え前(79.82MH/s)
右:パッド張り替え後(87.79MH/s)

VRAMのサーマルパッド交換後、ハッシュレートは79.82MH/s前後→87.79MH/s前後に上昇しており、サーマルスロットリングの影響はほぼ無くなったと言えそうです。

この時点でサーマルパッドの交換を行った意味はあったと言えます。

 

 

 

原因はVRAMの温度によるサーマルスロットリングでは無かった

当方はてっきり「VRAMの温度上昇によるサーマルスロットリングであろう」と思い込み、VRAMの熱伝導用のサーマルパッドの交換を行ったのですが、交換後もハッシュレートが改善したとはいえ「88MH/s前後しか出ない」と言う問題が継続して発生中。

 

青枠:GIGABYTE RTX 3080 GAMING OC 10G、GALAKURO RTX 3080
赤枠:MSI RTX 3080 GAMING X TRIO

他社製のRTX 3080モデルでは94~97MH/s前後出ているところから考えても、Hive OSでOC設定を行っても約88MH/s前後(212W)から上昇しないのは恐らくBIOS側で制限されていると考えられます。

 

 

 

VBIOSの影響だった

どうやら調べてみるとMSI製の「RTX 3080 GAMING X TRIO」および「RTX 3080 GAMING Z TRIO」の両方で同様の問題が発生しているらしく、BIOS側で消費電力が約209W前後/約88MH/sで制限されている模様です。

 

「Hive OS Community」の投稿を見ていると「RTX 3080 GAMING X TRIO」「94.02.42.00.FB」を焼き、PL:350Wに制限することで104.1MH/s(Core:1300/VRAM:3200/PL350W)を達成できたとのこと。

因みに別モデルとなる「RTX 3080 GAMING Z TRIO」に関してはどうなるかは不明。

 

 

 

VBIOSを焼いてみた

上記を参考に「RTX 3080 GAMING X TRIO」「94.02.42.00.FB」をHive OSの「Overclockingタブ」から「Flash VBIOS」で焼き、指定通り「Core:1300、MEM:3200、PL:350W」に設定し1分ほど放置していると「103.9MH/s、234W」で動作するようになりました。

 

※1分放置しても消費電力表記が230W辺りに落ちない場合はHive OSのNVIDIAドライバーのバージョンを上げてみてください(当方は495.44にして確認しました)。

 

 

青:GIGABYTE RTX 3080 GAMING OC 10G(97.68MH/s、229W)、GALAKURO RTX 3080(94.29MH/s、229W)
赤:MSI RTX 3080 GAMING X TRIO(103.9MH/s、233W)

1番掘れなかったRTX 3080 GAMING X TRIOが1番掘れるRTX 3080カードへと進化

 

色々と不安要素がありましたが、信じてBIOSを書き換えた甲斐がありました。

同じ製品をお持ちの方はチャレンジされてみるのも1つの手だと思います。(但し失敗しても泣かない人だけ。)

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