先日JoshinテクノランドにてShuttleのベアボーンSH55J2の再生品が安く販売されていたので購入してみました。
目次
概観及び付属品一覧 |
LGA1156向けのIntel H55チップセットを搭載、電源は80PLUS BRONZE 300W、Mini-ITXマザー搭載可能。
<付属品一覧> |
スペック一覧 |
対応ソケット:LGA1156 その他はメーカー公式サイトより。 |
ケース内 |
※撮影のため5インチ、3.5インチベイは取り外しています。 |
ケース内にはShuttle独自のマザーボードが既にセッティングされており、SATAケーブルやATX24ピン、4ピンケーブルなども刺さっていた状態で出荷されています。 |
5インチ、3.5インチベイ |
5インチベイ ×1 3.5インチベイ ×2 となっています。 ケースとの取り外しはネジ2つで可能です。 |
拡張スロット |
拡張スロットはPCI Express*16、PCIスロットとなっています。
このサイズのマザーボードの割に2本も拡張スロットを積んでいるのは嬉しいですね。 実際どれぐらいの長さの物取り付け可能なのか?という検証は忘れてしまったので**cmまで大丈夫とは言えませんが、Shuttle公式のGraphic card Support Listを見る限りGeForce GTX 580、GTX280、Radeon HD 5870などが搭載可能ですので長さについては気にする必要はないと思います。 ただし電源が300Wなので別電源が必要な気がしますが…。 |
メモリスロット |
メモリスロットは4本あり、メーカーのMemory Support Listを見る限り4GBのメモリにも対応しています。
また2GBでしたらDDR3-2000のものなども対応しているようです。 尚、当方で試したCorsairのDDR3-1600 CL7 2GB×3、DDR3-1600 CL9 2GB×2のものを挿すと電源が入らなかったりしていたのでOCメモリとは相性は悪かったみたいです。 ちなみに定格メモリのCFDのW3U1066F-2Gや、APOGEEのAU2G733-13GK901では問題なく利用できました。 オーバークロックメモリで背が高いヒートシンクの場合2枚目の画像のように5インチ、3.25インチのベイを外さなければ取り外せない場合があります。 |
CPUクーラー |
CPUクーラーはShuttleのベアボーン用に設計された形になっています。 ケース内から空気を吸い、外に排気できるように非常に長いヒートパイプを使用。 CPUとの接触面は銅になっており、ネジ止めでしっかり固定できるようになっています。 CPUファンに付いてはAVC製の9.2cmものが使われており、4ピンで接続、BIOSから回転数を調節することが可能。 |
前面のUSB/e-SATAなどの接続 |
前面のUSB/e-SATA用のポートはフラットケーブルで接続されています。 マイク、イヤホン向けの端子については普通のマザーボードで利用されているAC97/HD Audio用のケーブルで接続されています。 |
コンデンサについて |
マザーボードを確認した所、殆どが個体コンデンサーを採用していますがオーディオ周りのコンデンサのみ液体コンデンサが採用されています。
画像の奥にあるコンデンサはニチコン、手前のはOSTですね。 |
搭載チップ |
iTE iT8758E:センサー Realtek ALC888:オンボードオーディオ Realtek RTL8111E:Gigabit Ethernet ※マザーを外すことが出来なかったので他チップは未撮影。 |
BIOS |
CPUのオーバークロックにも対応しており好感触。 メモリクロック/電圧、BCLK、Vcore、VTT、PCH、グラフィックコアなどの電圧が弄れます。 購入したSH55J2はBIOSのバージョンが1.02だったので1.07に更新。 更新方法についてはWindowsから行う形で怖かった…が問題なく完了。 出来ればUSBから更新できるなどの安全な方法がほしいところ。 |
◇総評
CPUとメモリ、HDD、光学ドライブ、OSを揃えるだけで簡単に小型PCが組めるというのは良いですね。
LGA1155のCPU、マザーが発売されているので在庫処分で値段が下がって買いやすい所が狙い目。
マザーボードがMini-ITXサイズに近いにも関わらず、PCI Express*16、PCIスロットを積んでいることにも好感が持てました。
電源は300W 80PLUS BRONZEと時代の波に乗ったものを搭載しており、容量は物足りませんが小型PCを組むには調度良い容量。
光学ドライブやHDDを固定する部分もネジ2つで取り外すことが出来、メンテナンスのし易さも合格点、ただしオーバークロックメモリなどを使う際にはメモリの高さに注意が必要です。
BIOSではオーバークロックも簡単に…という制限が付いてしまいますが可能なのが遊び甲斐があります。
ただし電圧を上げることは出来ても下げることが出来ないので低電圧にしたいという方にはおすすめできそうにありません。
色々な部分で良い点や悪い部分があるのでご自身で判断して購入されることをおすすめいたします。
個人的にはかなりイケてると感じました。