Orange San Diego (AZ210) 適当なレビュー

Orange San Diego (AZ210) 適当なレビュー

Orange San Diego specs – Phone Arena

San Diego from Orange – the Orange shop 公式

Intelのx86 SoC Atom Z2460を搭載したスマートフォン「San Diego (AZ210)」のレビューとなります。

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<付属品一覧>

・スマートフォン本体
・取説などマニュアル類 ×4冊
・コンセント → USB変換アダプタ
・USB → micro USBケーブル
・SIMカードイジェクトピン
・イヤフォンケーブル

今回は海外から取り寄せとなるため一部内容品が異なる可能性があります。

 

 

 

 

  • スペック一覧

型番:AZ210
OS:Android 2.3 (GingerBread) ※Android 4.0.4にアップデート配信済み
液晶:
4.03インチ TFT液晶 WSVGA解像度 (600×1024)/約1677万色
CPU:Intel Arom Z2460 1.6GHz (シングルコア1C2T/Medfield/32nm)
GPU:Power VR SGX540
モデム:Intel XMM 6260
RAM:1GB
ROM:16GB ※内部ストレージ空き約11GB
外部メモリ:なし
背面カメラ:CMOS 800画素 HD動画撮影 (1080p)
前面カメラ:130万画素
フラッシュ:シングルフラッシュ
物理キーボード:無し
バッテリー:
1406mAh ※交換不可
Bluetooth: 2.1+EDR
ネットワーク:GSM (850/900/1800/1900MHz)、W-CDMA(900/2100MHz)
ガラケー機能:
Wi-Fi:11b/g/n ※5GHz帯非対応
カラー:1色
サイズ:約123 × 63 × 9.9mm (高/幅/厚)
重量:約117g
SIMカードスロット:有り (micro SIMサイズ)
SIMロック:SIMフリー
センサー類:
A-GPS、ジャイロセンサー、加速度センサー、近接センサー、光センサー
その他:NFC、Micro HDMI、Wi-Fi/Bluetooth/USBテザリング、DLNA
価格:不明
発売日:2012年5月 発売中

 

4インチという小柄なサイズにIntelのx86 SoC Atom Z2460 1.6GHzを搭載し、RAM 1GB、ROM 16GB、WSVGA、NFC搭載という充実したスペックに仕上がっています。

San Diegoの製造元は自作PCで有名なGIGABYTEとのこと。

 

 

 

 

  • 液晶

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4.03インチTFT液晶 WSVGA (600×1024)を採用。

正面以外から液晶を見ると、若干白っぽく変色しているのが確認できた。

TFT液晶なので視野角についてはあまり良くない。

 

 

 

 

  • タッチパネル

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マルチタッチは最大10点

 

 

 

 

  • 癖のあるタッチキー

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San Diegoのメニューボタン類は「タッチキー」となっており、指で触れると反応するタイプになっています。

左から

・戻るキー (メニュー)
・メニューキー (ホーム)
・ホームキー (戻る)
・検索キー (検索)

となっています。

Android 2.x系の良くあった配置とは大幅に異なっており、非常に使いづらい配置となっています。

なお、通常の配列をカッコの中に記述しておりますので参考に。

 

 

 

 

  • 上部

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3.5mmイヤフォンジャックと電源ON/OFFボタンを搭載。

電源ボタンはあまり出っ張っておらず、少々押しづらい。スイッチ類を覆うケースなどはあまり向かないかもしれません。

 

 

 

 

  • 右側面

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右側面にはカメラのシャッターキー、SIMスロットを搭載。

シャッターキーを押し続けることでカメラを起動することやAFなども合わせることができます。

またこちらのキーも出っ張りが少なく押しにくい。

 

 

 

 

  • 左側面

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左側面にはmicroHDMI出力端子が配置。

 

 

 

 

  • 下面

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下面にはステレオスピーカー、microUSB端子が配置。

 

 

 

 

  • 裏面

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裏面はマット生地になっているため傷つきにくく、指紋も目立ちにくくなっています。

 

 

 

 

  • 裏蓋

バッテリーが取り外せない端末となっているため無し。

 

 

 

 

  • バッテリー

バッテリーは取り外し不可な1460mAhのリチウムイオン電池を搭載

バッテリーの持ちについてはベンチマークのAnTuTu Testerのバッテリーベンチで検証しています。

 

 

 

 

  • スピーカー

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スピーカーは本体下部に2個搭載。

ステレオスピーカー搭載しているため音が片方に寄らず、スマートフォンの中では聴きやすいものになっていました。

しかし低音が一切出ないので過度な期待は禁物です。

 

 

 

 

  • microSD/SIMカードスロット

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microSDカードは非搭載。SIMカードスロットはmicro SIMカード。

SIMカードスロットの部分にIMEIが記述されています。

 

 

 

 

  • カメラ

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San DiegoのアウトカメラはCMOS 800万画素、シングルフラッシュとなっています。

1枚目が明るい場所、2枚目が暗い場所でフラッシュを焚いて撮影。

 

カメラの画素数は高いですが、カメラの質はMotorola並に微妙。

カメラのシャッタキーを搭載しているため使いやすいと思いきや、キーをかなり奥まで押し込まなければシャッターが切れないため、ブレてしまい片手で撮影するのは辛い。

 

 

 

 

  • 日本語ロケールはソフト追加なしで可能

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初期設定時のロケールで「日本語」があるので、MoreLocale2を入れなくても日本語化が可能です。

しかしAndroid 4.0.3なので、中華フォントになってしまいます。

 

 

 

 

  • ギャラリー非搭載

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上記画像はプリインストールされているソフト一覧です。

良く見ていただくと「ギャラリー」がなく、画像を閲覧するソフトが入っていません。

カメラで撮影した場合はカメラアプリから写真を閲覧出来ますが、ダウンロードした画像は閲覧が出来ないので、私の場合は「ギャラリー++」というソフトを入れて利用していました。(画像3枚目)

 

 

 

 

  • オレンジに統一されたUI

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San Diegoはフランスのキャリア「Orange」から発売されているため、UIもオレンジ色に統一されています。

通常ブルーに統一されている通知領域などが全てオレンジに。

 

 

 

  • Intel Wireless Technologyに対応

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Intel Wireless Technologyに対応しており、設定メニューからON/OFFが可能。

なお、Wi-FiをONにしていると2枚目の画像のようにWi-FiをOFFするよう求められます。

 

Intel Wireless Technology(Wi-Di)はWi-Fiを使って、スマートフォンやPCの映像を飛ばす機能で、こちらの機能を利用するにはWi-Diに対応した受信機が必要になります。

なお、受信機は国内でも販売されているのでスマートフォン以外にもPCなどにも利用できます。

 

 

  • 一部のアプリケーションで動作しないことも

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検証をしていると、「Chrome」やベンチマークソフトの「Mobile GPU Mark」で毎度エラーが出て、正常に動作しないソフトもありました。

恐らくx86用のAndroidを動作させているため、一部のアプリケーションでこういった現象が発生しているものかと思われます。

 

 

 

 

  • ロックスクリーンが特殊

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こちらの端末のデフォルトの設定ではロックスクリーンが他端末とは違い「ダブルタップ」でスクリーンが解除される形式となっています。

Android標準の「フェイスアンロックや、パターン、PIN、パスワード形式」などもセキュリティーの項目で利用可能です。

 

 

 

 

  • 電源ON/OFF時間を検証

 

 

San Diego (AZ210)にて電源ON/OFFに掛かる時間を計測。

電源ONに掛かった時間は約38秒程度

電源OFFに掛かった時間は約6秒程度

 

Orangeから発売されているキャリアモデルとなるため、キャリアアプリがいくつか入っているためか、電源ONに時間が掛かりすぎています。

 

 

 

 

  • トグル表示

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通知領域にトグル表示はなく、Wi-FiやGPSなどに直接アクセスはできません。

 

 

 

 

  • RAM使用状況

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1GBのRAMを搭載していますが、認識は約974MB、空きは約638MB

VRAM割り当てが殆ど行われていないためか、RAMの空き容量がかなり多くなっています。

 

 

 

 

  • ROM使用状況

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16GBのROMを搭載していますが、内部ストレージに割り当てられているのは約2GB。

その内100MBが使用中との事で比較的余裕がある仕様になっています。

 

 

 

 

  • 動作を確認

Intel Atom Z2460 1.6GHz (1C2T)、WSVGA (600×1024)というスペックですが、設定画面や、ソフト切替時でも想像以上にサクサクと動いています。

動画中にホーム画面がカクついていますが、こちらはライブ壁紙を使用しているため少々遅くなっています。

 

 

 

 

  • Android バージョン

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検証時のAndroidのバージョンや、カーネルなど。

Androidバージョン:4.0.4
ベースバンドバージョン:SUNRISE_SMB_REV30_V2_R3_1233.D
カーネルバージョン:3.0.8-138161-g8399bf7 svnadmin@nataku03 #1 SMP PREEMPT Wed Sep 12 18:36:58 CST 2012
ビルド番号:AZ210A_ICS_02.19

 

 

 

 

  • Quadrant 2.1.1

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Score:3962

CPU:3499
Mem:7712
I/O:6031
2D:345
3D:2225

(GT-I9300:5405、L-05D:5168、San Diego:3962、Nexus7:3655、ISW13HT:2718、ISW12HT(And4.0):2678、GalaxyNexus(And4.1.1 AOKP):2366、Droid3:1932、myTouch4G(AOKP4.1.1):1846、One V:1591、HTC Merge:1305)

※解像度やソフトのバージョンによってスコアーに差が出てくるので、あくまで参考程度にお考え下さい。

5回計測後一番良いスコアーを掲載しています。

 

他ベンチに比べCPUのパフォーマンスは1コア2スレッドのためにそこまで高くはありませんが、Mem、I/O周りのスコアーが非常に高く底上げされているようです。

 

 

 

  • Quadrtant ハードウェア仕様

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  • AnTuTu 3.0.2

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Total Score:11588

(GT-I9300:16072、EK-GC100:15153、San Diego:11588、L-05D:10944、ISW11SC(And4.0):9759、SC-04D(And4.1.1 AOKP):7468、ISW12HT(And2.3):7202、ISW11F(And4.0):6414、OneV:5467、myTouch4G:4180(AOKP4.1.1)、N-06C:4008)

※解像度やソフトのバージョンによってスコアーに差が出てくるので、あくまで参考程度にお考え下さい。

 

 

 

 

  • AnTuTuのハードウェア仕様

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CPU:Intel Atom Z2460 1.6GHz
CPU Frequency:600~1600MHz
Screen resolution:600×1024
GPU vendor:Imagination Technologies
GPU renderer:PowerVR SGX 540

 

 

 

 

  • AnTuTu Tester Battery test

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Battery test Score:486

(OneV:490、myTouch4G(AOKP 4.1.1):486、L-05D:482、Droid3:468、HTC Merge:449、Nexus7:447、Droid Pro:398)

 

1460mAhの取り外し不可なバッテリーを搭載。

端末のサイズ的にバッテリー容量は1460mAhと少なめで、持ちもあまり良くありませんでした。

取り外しが効かないのでもう少し大きめの容量が欲しかった。

 

 

 

 

  • Vellamo Mobile Benchmark

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HTML5:1359

METAL:516

San Diego:1359/516、L-05D:1028/359、myTouch4G:936/257)

 

 

 

 

  • NanaMark2 v2.4

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Score:40.6 FPS

(L-05D:60.0、GT-I9300:58.9、San Diego:40.6、One V:28.9、Droid3:27.4、myTouch4G(4.1. AOKP):26.5、Droid Pro:20.2、HTC Merge:11.2)

 

 

 

 

  • Smartbench 2012 ver1.0

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Score:1207

(GT-I9300:4104、Nexus7:3954、L-05D:3421、GalaxyNexus(4.1 AOKP):2612、San Diego:1207、One V:1053myTouch4G:695)

 

 

 

 

  • MikuMiku Bench

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Score:5112

(GT-I9300:5393、HTL21:5310、San Diego:5112、L-05D:5283、N-04D(4.0.4):4153、OneV:2725、myTouch4G:2145)

 

 

 

 

  • Mobile GPU Mark

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Score:-

(L-05D:8016、HTL21:4093、GT-I9300:3444、N-04D(4.0.4):2668、myTouch4G:2240)

 

何度ベンチを測りなおしても途中でアプリが応答不能になってしまい、スコアーを取得出来ませんでした。

 

 

 

 

  • PassMark PerformanceTest

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Score:2422

(HTL21:2926、San Diego:2422、GT-I9300:2385、、L-05D:2089、N-04D(4.0.4):1757、myTouch4G:918)

 

 

 

 

  • レスポンスの良さ

今まで購入してきた端末の中で初めてIntel Atom搭載したスマートフォンとなりましたが、1コア2スレッド1.6GHzのSoCに関しては非常にレスポンス良く動いていたなぁと。

端末を操作していた動画を見て貰ったら分かりますが、最近多いのが「戻るボタンの連打をしても反応が遅く、ワンテンポ遅れて戻る」という端末。

こちらの端末はしっかりと戻るボタンを押してもちゃんと反応しており、パフォーマンス、ROMの最適化も上々のようです。

 

 

 

  • カメラ周りの残念さ

シャッターキーを備え、手に馴染みやすい4.03インチディスプレイ。カメラ用端末にはグッド!と思える理想的なサイズ。

しかし、シャッターキーがかなり奥深くまで押さなければシャッターが切れず、片手で無理に押そうとすると落としそうになったり、ブレたり・・・。

また、カメラ自体の写りもあまりよろしくなく暗い部分で撮影するとノイズが酷い。フラッシュを焚いても少々暗く光量が足りていない気も。

 

 

 

  • タッチキーの配列が残念

タッチキーの配列が非常に残念すぎる。

何を思ってこの配列にしたのか。デザイナーはこれが使いやすいと感じたのか?。何がしたいのか全く理解できない配列。

Android端末の断片化云々が言われ始めてからそろそろかなり経つが、未だにこう言った特殊配列にする意図が見えてこない。

 

 

 

  • バッテリーが取り外せない

搭載しているバッテリーは1460mAh、取り外しはもちろんできません。

バッテリー持ちはWi-Fiで辛うじて1日持つが、SIMを入れての運用ではモバイルバッテリーは必須でしょう。

取り外せない分だけ軽量化出来たんでしょうが、こちらの端末ではその必要性は薄かったように思えます。

 

 

 

  • micro SDスロットがない

バッテリーが取り外せず、micro SDカードスロットもない。

ROMは16GBモデルのみで、それ以上の容量のモデルは販売されていません。

最近ではmicro SDスロットを搭載しないスマートフォンは減ってきているので、最低限搭載していただきたかった。

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