Marvell 9128(Marvell 88SE9128-NAA2) はSATA3のSSDの速度を生かせるのか

Marvell 9128(Marvell 88SE9128-NAA2) はSATA3のSSDの速度を生かせるのか

X58マザーや、P55マザーに多く採用されているMarvell 9128(Marvell 88SE9128-NAA2)のチップですが、実際にSATA3対応のVertex 3 240GBを用いてSATA 3.0の速度を生かすことが出来るのか検証してみました。

 

尚、今回の検証で利用するマザーボードはASUS「Rampage III GENE」のMarvell 9128を使用します。

 

検証環境

2011.05.30_main_spec
Vertex 3 240GB以外は全てICH10Rへと繋いでいます。

 

 

Cドライブ WesternDigital WD3200AAKS-00B3A

CrystalDiskMark 3.0.1 x64 0Fill 100MB/1000MB

WD_WD3200AAKS-00B3A_CrystalDiskMark_100MB_0FIll WD_WD3200AAKS-00B3A_CrystalDiskMark_1000MB_0FIll

CrystalMark2004R3 128MB

WD_WD3200AAKS-00B3A_CrystalMark2004r3_128MB

ATTO Disk Benchmark v2.46 256MB ForceWriteAccess OFF/ON

WD_WD3200AAKS-00B3A_ATTO WD_WD3200AAKS-00B3A_ATTO_forcewriteaccess

HD Tune Pro Read/Write 64KB

WD_WD3200AAKS-00B3A_HDTunePro4.60_Read
※ブートドライブにしている為Writeに関しては検証できず。
ブート用のドライブとして利用しているため各ベンチマークで安定したスコアーなどが出ていない場合があります。

 

 

Fドライブ Corsair F80 80GB (CSSD-F80GB2-BRKT-A)

CrystalDiskMark 3.0.1 x64 0Fill 100MB/1000MB

Corsair_CSSD-F80GB2_CrystalDiskMark_100MB_0Fill Corsair_CSSD-F80GB2_CrystalDiskMark_1000MB_0Fill

CrystalMark2004R3 128MB

Corsair_CSSD-F80GB2_CrystalMark2004r3_128MB

ATTO Disk Benchmark v2.46 256MB ForceWriteAccess OFF/ON

Corsair_CSSD-F80GB2_ATTO Corsair_CSSD-F80GB2_ATTO_forcewriteaccess

HD Tune Pro Read/Write 64KB

Corsair_CSSD-F80GB2_HDTunePro4.60_Read Corsair_CSSD-F80GB2_HDTunePro4.60_Write

相変わらずCorsairのF80は気性が荒く(ベンチで不安定)、HD Tune Proでは検証するたびにスコアーが変わります。

 

 

Gドライブ Intel X25-M Mainstream 80GB(SSDSA2MH080G2C1)

CrystalDiskMark 3.0.1 x64 0Fill 100MB/1000MB

Intel_80GB_Gen2_CrystalDiskMark_100MB_0Fill Intel_80GB_Gen2_CrystalDiskMark_1000MB_0Fill

CrystalMark2004R3 128MB

Intel_80GB_Gen2_CrystalMark2004r3_128MB

ATTO Disk Benchmark v2.46 256MB ForceWriteAccess OFF/ON

Intel_80GB_Gen2_ATTO Intel_80GB_Gen2_ATTO_forcewriteaccess

HD Tune Pro Read/Write 64KB

Intel_80GB_Gen2_HDTunePro4.60_Read Intel_80GB_Gen2_HDTunePro4.60_Write

やはりIntelのSSDはHD Tune Proでは比較的安定したスコアー、波形を出してきます。

 

 

Hドライブ OCZ Vertex 3 240GB (VTX3-25SAT3-240G)

CrystalDiskMark 3.0.1 x64 0Fill 100MB/1000MB

OCZ_Vertex3_240GB_CrystalDiskMark_100MB_0Fill OCZ_Vertex3_240GB_CrystalDiskMark_1000MB_0Fill

CrystalMark2004R3 128MB

OCZ_Vertex3_240GB_CrystalMark2004r3_128MB

ATTO Disk Benchmark v2.46 256MB ForceWriteAccess OFF/ON

OCZ_Vertex3_240GB_ATTO OCZ_Vertex3_240GB_ATTO_forcewriteaccess

HD Tune Pro Read/Write 64KB

OCZ_Vertex3_240GB_HDTunePro4.60_Read OCZ_Vertex3_240GB_HDTunePro4.60_Write

CorsairのSF-1222のF80よりかなり安定したスコアーを出してきます。
特にHD Tune Proでは波形がかなり安定しており、数値的にもIntelより安定しているような気がします。

 

◇まとめ

SATA2(ICH10R)を繋いだ3つのドライブの結果もついでに乗っけてみましたが、乗っけたせいで余計にわかりづらくなった感。

ssd_betu_benchmark_score_hikakuhyou

Vertex 3 240GBのスコアーのみ太字の赤にしています。
※Vertex 3 240GB 最大Read:550MB/s、最大Write:525MB/s

 

結論から言いますとMarvell 9128のSATA 3チップではVertex 3の性能を全く生かせてない事がわかりました。

これはMarvell 9128のチップがX58にPCI Express*1接続されている為、帯域不足による頭打ちになっているようです。

先日U3S6のレビューの時にも書きましたが、現状Marvellの外部チップを用いたSATA3対応を謡う「Marvell 9128、9123、9120」といったチップは内部接続が全てPCI Express*1ですのでSATA3のSSDのを使用する場合は帯域不足で性能低下が起こります。

SATA2で使うよりかはマシ…といえばマシですが、シーケンシャルリードが100MB/s以上低下、シーケンシャルライトも100MB/s以上低下と酷いスコアーです。

ベンチマークによっては0Fillが効かないためスコアーが低めに出てしまっているものもありますが、基本的にATTOを基準に見て頂ければ分かりやすいかと…。

 

X58や、P55などのPCでSATA3のSSDのを完全に生かすためにはSATA3対応のRAIDカードが必要そうです。

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