A-DATA 128GB SSD、ASP920SS3-128GM-Cのパフォーマンスを検証する #ADATA #自作PC #SSD

A-DATA 128GB SSD、ASP920SS3-128GM-Cのパフォーマンスを検証する #ADATA #自作PC #SSD

Premier Pro SP920 ソリッドステートドライブ – A-DATA 公式

A-DATA Premier Pro SP920 SSD 2.5inch SATA 128GB ASP920SS3-128GM-C – Amazon.co.jp

A-DATA SP920 SSD 2.5inch SATA 128GB ASP920SS3-128GM-C – 楽天プロダクト 最安一覧

A-DATA Technology Premier Pro SP920 SSD 2.5inch SATA 128GB ASP920SS3-128GM-C

A-DATAから発売されている「Premier Pro SP920シリーズ」の128GB SSD「SSDASP920SS3-128GM-C」を購入したため、簡単に外観及びベンチマークレビューを行いたいかと思う。

 

 

 

 

 

スペック一覧

 

メーカー A-DATA
型番 SSDASP920SS3-128GM-C
SATAバージョン SATA 3.0 (6Gbps)
NAND Micron製 同期型MLC NAND
コントローラー Marvell 88SS9189
キャッシュ DDR3
最大読込 540MB/s
最大書込 160MB/s
ランダム読込 66000 IOPS
ランダム書込 38000 IOPS
MTBF (平均故障間隔) 150万時間
厚さ 2.5インチ 7mm厚 (9.5mm変換有)
ブラケット 2.5インチ→3.5インチブラケット付属
重量 38g
ソフトウェア Acronis ATI HD 2013
メーカーURL URL
メーカー保証 5年間保証
※代理店表記は3年保証

 

こちらのSP90シリーズだが本体色が異なる製品が2つ存在するらしく、本体色が黒(EAN:4712366962842)のものとシルバー(EAN:4713435799512)の2種類が販売されているようだ。
※詳細は代理店のマスタードシードのサイトで確認していただきたい。

今回筆者が手にしたのは本体色が黒色のものとなる。

 

コントローラーは「Marvell 88SS9189」で、SP920シリーズは容量ごとにシーケンシャル書込、読込のパフォーマンスが異なり最安の128GBはパフォーマンスが最も落とされた商品となる。

 

容量別のパフォーマンス比較表を以下表に纏めた。

 

シーケンシャル読込 シーケンシャル書込 4K読込 4K書込
128GB 540MB/s 160MB/s 66000 IOPS 38000 IOPS
256GB 540MB/s 320MB/s 78000 IOPS 73000 IOPS
512GB 560MB/s 460MB/s 97000 IOPS 77000 IOPS
1TB 560MB/s 460MB/s 97000 IOPS 77000 IOPS

 

128GB版では256GB版と比較しシーケンシャル読込は同等なものの、同書込に関しては半分までに留められており、更にランダム4Kの読込は約80%、同書込は約52%まで抑えられている

また128GB版と最容量モデルの1TBとの差は大きく、シーケンシャル書込は1TB版の約34%、ランダム4Kの読込は約68%、同書込は約49%となっており、容量によって明確な差がつけられているのが特徴だ。

 

コストパフォーマンスから判断すればシーケンシャル読込、書込、4K読込書込を見たところ、512GBと1TBが全く同じとなっているため512GBが最もコストパフォーマンスが良い製品と言えそうだ。

 

 

 

 

CrystalDiskInfo

cdi

CrystalDiskInfo 6.8.2では電源投入回数、使用時間の表記のみ確認でき、NANDの総書込容量などはチェックできなかった

 

Crucial MX100を超えるコストパフォーマンスを持つA-DATA Premier Pro SP920 256GB「ASP920SS3-256GM-C」のパフォーマンスをチェックする – Re;con-ReviewDays

購入した「ASP920SS3-128GM-C」のファームウェアのバージョンは「1.08」となっており、以前購入、レビューしたSP920シリーズの256GB SSD「ASP920SS3-256GM-C」と比べるとファームウェア(MU01)が異なることが分かる。

 

 

 

 

CrystalDiskMark

adata_sp920ss_1.08_cdm_matome

※CrystalDiskMark 4.1よりシーケンシャル(Seq)が下の方にズレてしまっているため従来の結果とは見る部分が異なっている。

 

公称のスペックはシーケンシャル読込540MB/s、書込160MB/sとなっているが、実測ではシーケンシャル最大読込516MB/s、書込164.8MB/sとなっており、概ねスペック通りの結となっている。

Crucial MX100を超えるコストパフォーマンスを持つA-DATA Premier Pro SP920 256GB「ASP920SS3-256GM-C」のパフォーマンスをチェックする – Re;con-ReviewDays

ただ以前レビューしたSP920 256GB「ASP920SS3-256GM-C」と比較すると4Kランダムが大幅にパフォーマンスが絞られており、差は大きい

 

 

 

 

ATTO Disk Benchmark v3.05

adata_sp920ss_1.08_atto_matome

左:デフォルト
右:Force Write Access ON

 

公称のスペックはシーケンシャル読込540MB/s、書込160MB/sとなっているが、実測ではシーケンシャル最大読込518MB/s、書込164MB/sとなっており、CrystalDiskMarkと非常に近いパフォーマンスとなった。

CrystalDiskMarkを回している時から感じていたが、恐らくこちらのSSDのファームウェアはシーケンシャル書込のパフォーマンスを大幅に抑えているようなグラフとなっている。

 

 

 

 

AS SSD Benckmark 1.8.5636.37293

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公称のスペックはシーケンシャル読込540MB/s、書込160MB/sとなっているが、実測ではシーケンシャル最大読込479.11MB/s、書込155.27MB/sとなっており、やや下回る結果となった。

画像2枚目のCompression Benchだが、SSDのコントローラー及びファームウェアの安定度を判断する材料となり、波形が上下に乱れれば乱れるほど読込、書込のパフォーマンスが安定していないことを意味する。

 

「ASP920SS3-128GM-C」では非常に安定した読込、書込のパフォーマンスを維持できており、大きな落ち込みは見られなかった

 

 

 

 

SSDの状態をチェックできる純正ツール「A-DATA SSD TOOLBOX」

SSD ToolBox – A-DATA サポート

「ASP920SS3-128GM-C」にはA-DATAが配布している純正ツール「SSD TOOLBOX」といったものがインターネットからダウンロードが可能だ。

 

 

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こちらのソフトはSSDの情報(シリアル番号、接続されているSATAバージョン)や合計書込バイト数、温度、残り寿命予測等が確認できる。

 

 

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この他にもSecure EraseやSSDの最適化(Trimコマンドの実施)、OS最適化(Superfetch、Prefetch、自動デフラグ)、SSDのファームウェアのアップデートの確認が行える。

 

 

adata_sp920ss_1.08_ssdtoolbox_firmwareupdate

但しSSDのファームウェアのアップデートは「IDE互換、RAIDモードのみ」となり、ここ最近では当たり前となった「AHCI」は外されてしまっている

そのためWindows上からアップデートする場合は「IDE互換、RAIDモードのみ」となるため、使い勝手が非常に悪い

 

 

 

 

まとめ

 

・初心者でも安心な付属品の充実さ

ここ最近のSSDは7mm厚から9.5mm厚に変換するアダプターや、2.5インチから3.5インチに変換するアダプター等が付属しないものが多い。

恐らくコストカットの影響かと思われるが、こちらの製品にはそれら全てが付属しているため、9.5mm厚用の古いノートパソコンから、2.5インチベイがない古いPCケースでも即利用可能となるのは有り難い。

 

 

・約5,000円以下でTLCではなくMLC NAND、信頼出来るMarvell製コントローラーを採用したSSD

128GBで5,000円を切るSSDは非常に増えたものの、コントローラーがPhioson製であったり、NANDがTLCのものであったり様々だ。

その中でこちらのSSDはハイエンド向けのSSDでも採用されているMarvell製コントローラーとMicron製NANDを採用しているため、安価で信頼出来るSSDの1つだといえる。

AS SSDベンチの中でも優れた読込、書込のパフォーマンスを発揮しているのが何よりの証拠となるだろう。

 

 

・書込周りのスペックは気になるものの、体感速度に影響なし

SSDの場合、どうしてもシーケンシャル読込、書込のパフォーマンスを気にしがちだが、体感速度に影響するものはほぼ無いと言っても良いだろう。

但しブラウザキャッシュに使用したり、Photoshop、動画編集用のキャッシュ用途の場合、書込が500MB/s台のミドル、ハイエンドSSDと比べると劣ってしまうため、用途には気をつけるべきだ。

 

 

・純正のSSD ToolBoxの利用で、ある程度の寿命予測が可能に

安価なSSDには純正のツールなどは付属せず、ファームウェアアップデートも絶望的だが、こちらのSSDには「SSD ToolBox」が付属する。

SSDの状態の確認や寿命予測、書込容量の確認やファームウェアップデートの確認ができるのは有り難い。

 

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